[データ]
“The Lady Vanishes”
[監督] アルフレッド・ヒッチコック
[原作] エセル・リナ・ホワイト
[脚本] シドニー・ギリアット、フランク・ローンダー
[撮影] ジャック・コックス
[音楽] ルイス・レヴィ
[出演] マーガレット・ロックウッド、マイケル・レッドグレーブ、ポール・ルーカス、(デイム)メイ・ウィッティ、セシル・パーカー、リンデン・トラバース、メアリー・クレア
[評価] ★★★★☆
[あらすじ]
バルカン半島の小国バンドリカ。雪崩で汽車が足止め。復旧は翌朝まで待たねばならず、多くの外国人客がホテルに殺到する。その夜、クリケット・ファンのイギリス人、カルディコットとチャータースがレストランに行くとすでに食事はなく、向かいの老婦人フロイにチーズをおすそ分けしてもらい何とか飢えをしのぐ。家庭教師のフロイはここに6年いて明日帰国するという。そのフロイが部屋に帰ると外から美しい歌声が。バンドリカは音楽の国でもあった。
しかし階上の屋根裏部屋からも騒音が聞こえてきて台無しに。階上では音楽研究家のギルバートが民族舞踊を踊らせていた。これに怒ったのは隣に泊まる富豪の娘アイリス。金の力に物言わせ、階上のギルバートを追い出してしまう。が、その頃、外で歌っていた歌手が何者かに殺される事件が起きていた。
翌朝、アイリスが汽車に乗り込む直前、頭に植木鉢が落ちてきて失神。フロイの介抱を受け、気がつくと部屋に座っていた。同室は他にイタリア人の男とアテナ男爵夫人。間もなくアイリスとフロイは食堂車へ。途中、フロイがある部屋によろけるが、そこにいた男女の態度はそっけない。実は不倫旅行中の弁護士エリックと人妻マーガレットだった。そして食堂車ではフロイ持参のハリマンハーブ茶をボーイに渡し、出してもらう。隣のテーブルにはカルディコットとチャータースがクリケットの話に夢中になっていた。
その後部屋に帰りうとうとするアイリス。そして目が覚めるとフロイの姿はなかった。おかしなことに、同室のイタリア人も男爵夫人も、さらには食堂車のボーイまでもが、アイリス一人だったと証言。途中、ギルバートと出くわすとフロイ探しを手伝ってくれることになるが、やはり乗り合わせていた世界的な脳外科医ハーツは、頭を打ったための幻覚だと診たてる。
さらにフロイがよろけて入った部屋の男女もフロイを見ていないと断言。食堂車にいたイギリス人は覚えていないと証言する。が、そんな中、今度はフロイが戻ったとの知らせが入ってくる。喜び勇んで部屋に戻るアイリス。が、そこにいた老婦人はフロイではなかった ・・・。