[データ]
“ロフト”
[監督] 黒沢清
[脚本] 黒沢清
[撮影] 芦澤明子
[音楽] ゲイリー芦屋
[出演] 中谷美紀 、豊川悦司、西島秀俊、鈴木砂羽、加藤晴彦、大杉漣、安達祐実
[評価] ★★★☆☆
[あらすじ]
芥川賞作家・春名礼子は、出版社の木島幸一の依頼で初めて恋愛小説を執筆することになる。しかし筆は進まず、幻覚と吐き気に悩まされるようになっていた。ある時木島に、引越しをして環境を変えれば書けそうだと相談。すると木島は、茨城にある一軒家を紹介するのだった。
礼子は早速引越し、閑静な環境に満足する。周りに住民はなく、ただ、裏には、コンクリート造りの廃屋が建っていた。夜、礼子が廃屋へ行ってみると、そこには、何かを建物の中に運んでいる男がいた。翌日、興味を抱いて聞き込むと、廃屋は相模大学の研修所であったという。さらに調べてみると、昨年、大学の考古学グループが女性のミイラを発見したとの記事を発見する。そこにはまた、責任者の吉岡誠なる教授の写真が載せられていた。それは、あの夜廃屋で見かけたのと同じ男だった。
ほどなく、礼子はふと廃屋に忍び込んでしまう。中には布にくるまれた物体があった。布を取ると、それはまさしくミイラだった。しかしその時吉岡が入ってきて、礼子は家へ走り去る。が、その姿を吉岡が追っていた。
吉岡は、自分でもなぜミイラを研修所にひそかに運び込んだのか分らなかった。大学の友人・日野からは、博物館展示のため、早く保存処置をしてほしいと急かされていたところだった。ミイラには謎が多く、引き上げた場所は、80年前にもミイラが引き上げられたある沼だった。しかしミイラが80年前と同じものかどうかはわからず、同じものとしても、なぜ再び沼に沈めたのかも不明だったのだ。
やがて吉岡の許に、大学から研修生が派遣されることになる。ミイラがあることを知られたくない吉岡は、礼子の家を訪ね、数日間ミイラを預かって欲しいと依頼する。礼子は承諾してミイラを二階へと運び入れることに。が、その日から、生きているとは思われない若い女性が現れるようになる ・・・。