[データ]
[監督] 市川崑
[原作] 横溝正史
[脚本] 日高真也、桂千穂、市川崑
[撮影] 長谷川清
[音楽] 田辺信一
[出演] 石坂浩二、岸恵子、司葉子、高峰三枝子、中井貴恵、沖雅也、草笛光子、坂口良子、萩尾みどり、加藤武、神山繁、小林昭二、大滝秀治、白石加代子、三木のり平、伴淳三郎、仲代達矢
[評価] ★★★☆☆
[あらすじ]
昭和7年、伊豆・月琴の里。源頼朝の末裔と言われる大道寺家の研究のため、大学生の速水銀三と日下部仁志が訪れる。そして三ヶ月の間に仁志と琴絵は愛し合うようになり婚約。仁志は祖母ゆかりの指輪を琴絵に贈る。が、琴絵は、住所すら教えない仁志に不審を抱く。さら突然仁志が婚約解消を言い出したため口論に。やがて唐の間には頭を殴られた仁志の死体が。しかし何者かにより死体は近くの崖下に運ばれ、転落事故として事件は終わる。
昭和11年。銀三が大道寺家を訪れ琴絵に求婚。婿養子に入り大道寺銀三となる。この時琴絵には仁志との間にできた娘・智子がいた。そして昭和27年。琴絵はすでに病死。銀三は京都で事業に成功し、蔦代という公認の妾と住んでいた。一方智子は伊豆で家庭教師の神尾と暮らす。神尾は琴絵の代からの家庭教師であった。
ある日、智子は時計室で遊佐の撲殺死体を発見する。遊佐は、智子の三人の求婚者の一人だった。部屋には、昨日知り合ったばかりの謎の男・多門連太郎も潜んでいて、無実を訴えると逃げていく。
早速、静岡県警から等々力主任が出張り捜査を開始。多門を追う。そこに、京都の加納弁護士の依頼で金田一がやって来る。加納は銀三とも親交があった。ほどなく、加納に調査を依頼した謎の人物と、銀三の元には同じ文面の手紙が届いていたことがわかる。"智子が京都に来れば血が流れる ... 智子に言い寄る者は命が危ない"、という警告文だった。智子は19歳で京都に移ることになっており、今日は智子の誕生日。丁度銀三が智子を迎えに京都から来ていたところだ。
一方金田一は19年前の事件を知る者が今回の犯人だと推理する。加納は、仁志が指輪を持っていなかったことに疑問を感じていた。死の直前、琴絵に指輪を返してもらっていたからだ。銀三もまた、仁志の死はおかしいともらす。仁志は植物採集で崖に行ったと言われるが、そんな趣味はなかったという。さらに捜査に加わっていた山本駐在も、宮内省から圧力がかかって捜査は中止になったと回想。金田一は仁志の正体に鍵があると考えて探り始める。
そんな中、京都の蔦代から銀三に連絡が入る。また警告状が届いたというのだ。銀三に智子、神尾、そして等々力と金田一も急ぎ京都へと向かうのだったが ・・・。