映画十撰 : ラブストーリー(洋画)

映画/ドラマのレビュー、映画に関するコラムやエッセイを綴っています
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「旅情」(1955年/イギリス/100分)

[データ]
「旅情」
“Summertime”
[監督] デビッド・リーン
[原作] アーサー・ローレンツ
[脚本] H・E・ベイツ、デビッド・リーン
[撮影] ジャック・ヒルドヤード
[音楽] アレッサンドロ・チコニーニ
[出演] キャサリン・ヘプバーン、ロッサノ・ブラッツィ、イザ・ミランダ、ダレン・マッガビン、ジェーン・ローズ、マリ・アルドン、マクドナルド・パーク、ガエタノ・アウティエロ、ジェレミー・スペンサー
[評価] ★★★★☆
 
[あらすじ]
 恋愛下手でいまだ独身の中年女性ジェーン。初めての海外旅行をイタリアのベニスで過ごそうと訪れる。泊まり先のフィオリニ荘には、同じアメリカ人のエディスとロイドのマックルヘニー夫妻が泊まっていた。いつも騒々しげな夫婦で、忙しく、しかし楽しげに観光に飛び回っていた。また、仲の良いカップル、フィルとエディ。そんな中、ジェーンをかまってくれるのは浮浪児のマウロくらい。ひとりであることの寂しさをまざまざと感じてしまう。
 仕方なくひとりで出かけ、サンマルコ広場のカフェを訪れる。ふと視線を感じて振り向くと、自分を見つめる中年男性が後ろの席に座っていた。慌てて去るジェーンだったが、ほどなく訪れた骨董屋は、偶然にもその男レナートの店だった。そして骨董のグラスをそそくさと買うと、ここでも逃げるようにして店を出て行くのだった。が、一方では、レナートに惹かれてしまった自分に気づく。
 翌日、ジェーンは淡い期待を抱いて、再び店を訪れる。しかしレナートは留守だった。気落ちしてホテルに帰るが、ほどなくすると、ホテルにレナートが現れる。ジェーンは誘されるままにデートへ。そしてその夜、ジェーンは今までにない幸福なひと時を過ごす。さらに翌日にも会う約束を交わし、次の日、サンマルコ広場のカフェで、夢のような気分に浸りながらレナートを待つのだった。
 しかしレナートは来ず、代わりに骨董屋の青年が、レナートが遅れると知らせにやって来た。そして彼のことを聞こうと話しているうち、実は彼が結婚していると知り愕然とする ・・・。

「旅愁」(1950年/アメリカ/108分)

[データ]
「旅愁」
“September Affair”
[監督] ウィリアム・ディターレ
[原作] フリッツ・ロッター
[脚本] ロバート・ソーレン
[撮影] チャールズ・B・ラング・Jr.
[音楽] ヴィクター・ヤング
[出演] ジョーン・フォンテイン、ジョセフ・コットン、フランソワーズ・ロゼエ、ジェシカ・タンディ、ロバート・アーサー、ジミー・リンドン、フォーチュニオ・ボナノヴァ、グラツィア・ナルシソ
[評価] ★★★★☆
 
[あらすじ]
 ローマからニューヨークへ向かう旅客機の中。工業会社を経営するデビッド・ローレンスとピアニストのマニーナ・スチュアートは偶然隣り合わせ、会話を交わすようになる。途中、飛行機はポンプの故障でナポリに緊急着陸。デビッドは、修理の間にナポリ観光をしようとマニーナを誘って街へ向かう。が、空港に戻った時、飛行機はすでに離陸していた。
 デビッドはどうせならポンペイやカプリも回ろうと提案。二日間、二人は楽しい時を過ごすが、互いに愛するようになってしまう。折しもデビッドは妻キャサリンとの離婚を決意していた時期。しかしキャサリンは離婚を承知していなかった。結ばれるはずのない二人は、深みにはまる前に別れようと話し合う。
 そして翌朝。二人は新聞を見て驚く。二人が乗るはずだった飛行機が墜落し、全員絶望との記事が載っていたからだ。さらに被害者の欄には自分たちの名前も記されていた。二人は新しい人生を決意。名前を変え、フィレンツェの人里離れた丘に家を借りる。
 一方、キャサリンは夫の死に悲嘆に暮れていた。そんな時弁護士が、マリア・サルバティーニなる女性がデビッドがサインした高額の小切手を使ったと知らせに来る。キャサリンはイタリアでできたデビッドの恋人だと想像するが、実はマニーナのピアノの恩師だった。二人が生活資金を工面するためにマリアに頼んだのだ。それからしばらく、キャサリンはふとマリアに会ってみたくなり、フィレンツェまで尋ねて行く ・・・。

「カサブランカ」(1942年/アメリカ/103分)

[データ]
「カサブランカ」
“Casablanca”
[監督] マイケル・カーティズ
[原作] マーレイ・バーネット、ジョアン・アリスン
[脚本] ジュリアス・J・エプスタイン、フィリップ・G・エプスタイン、ハワード・コホ
[撮影] アーサー・エディソン
[音楽] マックス・スタイナー
[出演] ハンフリー・ボガート、イングリッド・バーグマン、ポール・ヘンリード、クロード・レインズ、コンラッド・ヴァイト、シドニー・グリーンストリート、ピーター・ローレ、S・Z・サコール、マドレーヌ・ルボー、ドーリー・ウィルソン、ジョイ・ペイジ、ジョン・クオレン、レオニード・キンスキー、クルト・ボワ
[評価] ★★★★★
 
[あらすじ]
 第二次大戦、フランス敗戦後。ヨーロッパでは、ナチスドイツの支配を嫌ってアメリカへ亡命する者が後を絶たなかった。しかしアメリカへ渡るためには、ポルトガルのリスボンまで行かなければならない。そんな中、リスボンへの中継地として、フランス領モロッコのカサブランカには、多くの亡命者が集まってきたのだった。
 ある時、ドイツ人が殺され、リスボンへの通行証が盗まれる事件が起こる。その捜査のため、ドイツからシュトラッサー少佐が派遣され、警察署長ルノーが出迎える。その夜、通行証が取引されることをつかんだ署長と少佐は、リックの店「カフェ・アメリカン」へ赴く。同じ頃、問題の通行証を売るため店にやってきたウガーテ。一時、知り合いの店主・リックに通行証を預けたものの、警察に逮捕されてしまう。
 その直後、店に、通行証の買い手の男女が現れます。男は反ナチ運動家のビクター・ラズロ。女は妻のイルザ。が、イルザはピアノを弾くサムを見て顔色を変える。イルザは、サムが、昔からのリックお抱えのピアニストであることを知っていた。そしてリックは、かつて、ナチス占領前のパリにいた頃の恋人だったのだ。当時イルザは、反ナチ運動のためにお尋ね者となったリックと一緒にパリを離れる約束をしていた。しかし待ち合わせの場所にイルザが現れることはなかった。
 リックの店で通行証が手に入らず、ラズロとイルザは、別の通行証を求めて闇屋の元締め・フェラーリの許へ。フェラーリは取引を拒むが、代わりに通行証をリックが持っていることを教える。ラズロはそれを聞いてリックの店を再び訪ねる。が、リックはにべもなく断り、理由はイルザに聞けと言って追い返してしまう。そして、帰宅したラズロからいきさつを聞いたイルザは、リックに会おうと単身リックの部屋へ向う ・・・。

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