"Ashes To Ashes"
[監督] パトリック・マッグーハン
[原案] リチャード・レビンソン、ウィリアム・リンク
[脚本] ジェフリー・ハッチャー
[出演] ピーター・フォーク、パトリック・マッグーハン、ルー・マクラナハン、リチャード・リール、スペンサー・ギャレット、サリー・ケラーマン
[あらすじ] ハバランド&プリンス葬儀社。往年のハリウッド・スター、チャック・ヒューストンの葬儀が行われようとしていた。しかしその直前、テレビのゴシップ記者、ベリティ・チャンドラーがやって来る。ベリティは社長のエリック・プリンスと二人きりで話したいと接近。処置室に入る。
そこでベリティは、プリンスのスキャンダルを暴露すると宣言する。ベリティはかつてプリンスと愛人関係にあった。しかもプリンスは死んだスターたちの情報を流してベリティに売っていた。さらに、大スター、ドロテア・ペイジの死に際し、死体が身に付けていたダイヤをくすねたこともあった。プリンスはそうして得た金で、24件もの葬儀屋を持つに至ったのだった。しかしプリンスに捨てられたベリティは、彼を破滅させる復讐を決意したのだ。ベリティは放送用に撮ったドロテアの家の写真まで用意し、これ見よがしにプリンスに見せる。
が、プリンスは隙を見て金属の棒で撲殺。死体を隠すと何食わぬ顔で葬儀に列席する。そして葬儀が終わるとヒューストンとベリティの死体を入れ替えて火葬。ベリティの遺灰をヒューストン夫人に渡す。さらにその夜、ベリティの家に侵入。バッグと靴を置き、パソコンの自分のデータを消去。次に時間を一時間進めてから適当な記事を入力。時間を戻して家を後にする。そしてヒューストン夫人の家を尋ね夜を明かす。自分のアリバイを確保するためだ。二人は旧知の間柄だった。
翌日、ベリティの秘書ギャンブルスが警察に連絡。コロンボも駆り出される。ギャンブルスはベリティが誘拐されたと主張。確かに、昨夜入力した記事が麻薬に関するものとわかり、麻薬がらみの誘拐事件のように見えた。が、コロンボは家の中に子犬を発見する。子犬には水もえさも用意されていなかった。家に帰れば真っ先に子犬に水とえさを与えるはずだ。コロンボはこれが偽装ではないかと疑い始める。さらに部屋にネガを発見。うち11枚は写真が見つかるがあと1枚が見つからない。現像させてみると、それはある豪邸の門の写真だった。
一方、早く死体を火葬したいプリンス。しかし火葬炉が故障して修理に一日かかるという。が、そこにおあつらえむきに夫を手早く火葬してほしいと言う客が現れる。翌日、プリンスは再び死体を入れ替えて火葬。ヒューストンの遺灰を昨日の客に手渡す。これで完全犯罪は完成したかに思えたのだったが ・・・。
"A Trace Of Murder"
[監督] ビンセント・マクビーティ
[原案] リチャード・レビンソン、ウィリアム・リンク
[脚本] チャールズ・キップス
[出演] ピーター・フォーク、デビッド・ラッシュ、シエラ・ダネーズ、バリー・コービン
[あらすじ] 投資コンサルタントのクリフォード・カルバートは妻キャサリンとパーティに参加。そこでクリフォードは、係争中のハワード・セルツァーと遭遇し、衆人環視の中で殴ってしまう。セルツァーは誤った投資情報を流したとしてクリフォードを告訴していたのだ。しかしそれは事実で、当局が調査に乗り出せば一巻の終わりという窮地だった。
少しあと、キャサリンはパトリック・キンズレーと共にベッドの中にいた。キャサリンはクリフォードと別れたかったが、結婚前の契約で離婚しても財産はもらえないことになっていた。そこでキャサリンは妙案を思いつく。セルツァーを殺せばクリフォードに容疑がかかるはず。クリフォードを監獄に送ってしまえば財産を自由にできる。そしてパトリックが実行計画を練ることになる。
翌日、キャサリンはクリフォードの拳銃と葉巻を盗みパトリックに手渡す。夕方、パトリックはセルツァー宅を訪れ射殺。クリフォードの葉巻の口をナイフで切るとその切り端を灰皿の中に置く。さらにじゅうたんの繊維を掃除機で吸い取る。じゅうたんにはセルツァーの飼い猫の毛も混じっている。一方、キャサリンとクリフォードはマリーナ・デル・レイでの結婚式に出席していた。クリフォードからひそかに繊維を受け取ったキャサリンは、夫をダンスに誘うと巧みに背広の背中にこすりつける。これが分析されれば決定的な証拠となるはずだ。
やがて、セルツァー邸は警察関係者でごった返す。その中にはコロンボも混じっていた。そこに一人の鑑識がやってくる。その男は何とパトリック・キングレーだった。何食わぬ顔で作業を指示するパトリック。が、その表情が凍りつく。灰皿においたはずの葉巻の切れ端がなくなっていたのだ。
次の日、コロンボはセルツァーの顧問弁護士からクリフォードの一件を耳にする。尋ねてみると、犯行時間には結婚式場へ一人車で移動中だったという。しかも、あるはずの38口径の拳銃が見つからない。動機があってアリバイはなく、最も疑わしい人物なのは歴然だった。その頃、パトリックは再びセルツァー邸に赴く。葉巻の切れ端を探すためだ。そしてキッチンの床で、ようやく切れ端を発見するのだったが ・・・。
"Strange Bedfellows"
[監督] ビンセント・マクビーティ
[原案] リチャード・レビンソン、ウィリアム・リンク
[脚本] ローレンス・ベイル
[出演] ピーター・フォーク、ジョージ・ウェント、ジェフ・イエイガー、ジェイ・アコボーン、リンダ・ゲーリンジャー、ロッド・スタイガー
[あらすじ] 競争馬の牧場主グレアム・マクベイの家に弟のテッドがやって来る。ギャンブル好きのテッドはマフィアにパイプを持つブルーノ・ロマーノに多額の借金をつくっていた。グレアムはテッドに泣きつかれ、秘蔵っ子のフィドリングブルを翌日のGⅢのレースに出す計画だ。フィドルは未勝利のため穴馬となるが楽勝できるはず。ブルーノはフィドルに賭け大もうけ、情報を流したテッドの借金はチャラになる段取りだ。
しかし翌日、グレアムはフィドルに薬を仕込み動きを鈍らせてしまう。はたして結果は着外。それを見たテッドはパニックに陥る。グレアムはそんなテッドを落ち着かせ、自分が金をつくるとなだめる。が、裏ではテッドを殺害しようと目論んでいた。牧場の半分はテッドのものなので助けてきたが、テッドの借金の尻拭いにはうんざりしていたのだ。
その夜、グレアムは変装してブルーノの経営するレストランへ入っていく。そしてトイレにネズミを放し、客が騒ぎ出すのを待つ。ブルーノが事務室から出て来た隙に侵入。事務所の電話で自宅にいるテッドにかける。今夜金のやり取りをするからと言っておびき出すためだ。そして深夜の山中、グレアムはテッドを射殺。用意しておいた自転車で自宅へ戻る。この時、車の中で吸った吸殻を回収することを忘れなかった。
が、翌日。現場を見たコロンボは、車の吸殻入れに残っていた灰に気付く。しかもテッドは昨日の日付の洗車券を持っていた。テッドはタバコを吸わないらしく、それなら洗車直後に灰が残っているはずはない。すると車にはもうひとり乗っていたことになるではないか。コロンボはグレアムに会うと、真っ先に持っていたタバコに着目する。その銘柄は車に残されていた灰と同じものだった。
グレアムはさらに、テッドの借金を返すとブルーノを家におびき出す。夜、誘いに乗ってやって来たブルーノを、隙を見て射殺。ブルーノの拳銃をテッドを撃った銃にすりかえる。これでテッド殺しはブルーノの仕業に、ブルーノ殺しは正当防衛になるはずだ。そのためにブルーノの店からテッドに電話をかけ、通話記録を残したのだ。
一方、コロンボは、ブルーノのレストランで起こったネズミ騒動の一件を耳にする。ネズミは山の中にしかいないはずのオナガカリフォルニアネズミであることが判明。つまりは誰かが故意に持ち込んだものだ。それが山の中に牧場を持つグレアムならピッタリと符合する。
そんな中、コロンボは突然マフィアの男たちに拉致される。連れて行かれた先にはブルーノのボス、ヴィンチェンゾ・フォテーリが待っていた。フォテーリはブルーノ持っていた銃が違うと指摘。しかも、犯人は銃をすりかえることのできたグレアムだとも主張。そしてコロンボがグレアムを逮捕しなければ自分たちが始末すると脅迫する ・・・。
"Undercover"
[監督] ビンセント・マクビーティ
[原案] リチャード・レビンソン、ウィリアム・リンク
[原作] エド・マクベイン
[脚本] ゲリー・デイ
[出演] ピーター・フォーク、エド・ベグリー・Jr、バート・ヤング、ハリソン・ペイジ、シェラ・ダネーゼ、エドワード・ヒバート、クリスティン・バウアー、タイン・デイリー
[あらすじ] あるビルの二階に男が侵入。家捜しを始める。そこに住人のJ・J・ディリンジャーが帰宅。ディリンジャーは持っていた拳銃で相手を撃ち、泥棒はナイフで対抗。相討ちで二人とも死んでしまう。泥棒はユージン・エドワード・アーバック。アーバックの手には、なぜかジグソーパズルらしき一片が握られていた。
翌日、事件を捜査するコロンボとブラウンの許に保険会社の調査員アービング・クラッチなる男が訪ねて来る。クラッチの話は信じがたいものだった。6年前、四人組の銀行強盗が400万ドルを強奪。逃走中に全員射殺される。しかし強盗はすでに金を隠した後で、結局見つからず、保険会社がかぶることに。しかし最近になり、クラッチは偶然、彼らが隠し場所を記した写真をジグソーパズルにして7人の人間に預けたことを知る。そして、主犯ボナミーコの家族、メアリーから、預けた人間のリストの半切れとジグソーの一片を入手。今回死んだディリンジャーとアーバックもそのリストに含まれているという。アーバックが握っていたのはディリンジャーのジグソー。そしてアーバックの部屋にもジグソーがあるはずだと言うのだ。
半信半疑のコロンボとブラウンだったが、部屋を捜索すると果たしてジグソーを発見。一転、二人は6年前の事件を追うことになる。リストの残りはあと四人。しかしリストは半切れのため、フルネームが分るのは一人だけ。それはモー・ワインバーグという札付きの前科者だった。コロンボはケチなやくざ者ストークスと称してワインバーグに近付き、ジグソーのコピーの入手に成功。しかもワインバーグはジグソーを持つもうひとりの名前を知っており、コロンボはそれがジェラルディン・ファーガスンというギャラリーのオーナーであることを聞き出す。それがリストの五人目だった。
翌日、コロンボは保険調査員に化けてギャラリーを尋ねる。しかしジェラルディンとそのパートナー、ブラム・カーンなる男は協力を拒否。それどころか、その夜、コロンボは潜伏先のアパートで黒づくめの侵入者に襲われ、病院送りとなってしまう。さらに、コロンボの入院中にワインバーグが自宅で殺される。コロンボの潜入先とワインバーグの家を知っていたのは誰か? コロンボはその二つを知っていたクラッチに疑惑の目を向ける。が、クラッチの恋人スージーが犯行時間一緒にいたと証言。それは鉄壁のアリバイに思えたのだが ・・・。
"Butterfly In Shades Of Grey"
[監督] デニス・デュガン
[原案] リチャード・レビンソン、ウィリアム・リンク
[脚本] ピーター・S・フィッシャー
[出演] ピーター・フォーク、ウィリアム・シャトナー、モリー・ヘイガン、ジャック・ローファー、リチャード・クライン
[あらすじ] フィールディング・チェイスがラジオ番組で視聴者からの質問に答えている。フィールディングの番組は政治や社会問題を扱う人気番組だった。その放送中に、フィールディングお抱えの調査員ジェリー・ウィンタースが訪れる。しかし当のジェリーは、フィールディングの人の秘密を暴く仕事にうんざりしていた。放送後には口論となり、クビを言い渡されてしまう。
しかしその日は、フィールディングの養女ビッキ(ビクトリア)に会い、彼女の書いた小説を文芸エージェントのルー・ケイトンに見せたと報告に来たのだった。ビッキが小説を書いていたと知らなかったフィールディングは、先方の出版社から愚作として没にするよう裏から手を回す。フィールディングは異常に独占欲の強い男だったのだ。
それを悟ったジェリーはフィールディングに会い再びいがみ合いとなる。その後フィールディングはビッキを説得し、ニューヨークへ小説の売り込みに出かけることを提案する。これを知ったフィールディングは手のひらを返してジェリーに謝罪の電話を入れ、娘を売り込むために相談したいと、翌日会いたいから四時に電話するようジェリーに申し入れる。
そして翌日の四時。フィールディングは合鍵でジェリーの家に侵入していた。ジェリーがフィールディングの家に電話すると留守番電話が応答。しかし途中でフィールディングが電話を取る。実際はジェリーがいる隣の部屋の内線をフィールディングは使っていた。そして電話中にジェリーを射殺。銃を置き、指紋をふき、ドーランのついたハンカチを庭に捨てていく。そして一旦現場をを離れると車の電話で警察に通報。何食わぬ顔で現場へと舞い戻る。
フィールディングは、ジェリーが調査していた相手から狙われたと主張。しかしコロンボは、フィールディングの仕事仲間への電話で、ジェリーが後ろから撃たれたと話していたのを耳にする。家に入っていないはずのフィールディングが知るはずのない情報だ。一方ではジェリーがゲイだったことが判明。庭に落ちていたハンカチについたドーランと通話記録から、最近の恋人で俳優のテッド・マロイの名が浮かび上がってくる。
翌日、コロンボはフィールディング家へと向かう。そこで、娘のビッキが、昨日父に言われて休日出勤をしたこと、ジェリーの家の合鍵がなくなっているように感じたことを聞き出す。が、不思議なことに、鍵は今朝にはちゃんとあったという。殺害犯は合鍵で進入したと推理していたコロンボには重大な証言だった。コロンボはますますフィールディングへの疑惑を深めていく ・・・。
"It's All In The Game"
[監督] ビンセント・マクビーティ
[原案] リチャード・レビンソン、ウィリアム・リンク
[脚本] ピーター・フォーク
[出演] ピーター・フォーク、フェイ・ダナウェイ、クローディア・クリスチャン、アーマンド・プッチ、ビル・メイシー、ジョン・フィネガン、ダグ・シーハン
[あらすじ] 富豪ローレン・ステートンの家で華やかにパーティが催される。そこに恋人ニック・フランコがやってくる。ローレンはニックに求婚されていた。が、ローレンは隙を見てニックのもうひとりの恋人リサに電話をかける。それは、今夜ニック殺害を決行するという打ち合わせだった。ニックはローレンには金、リサには体目的でつきまとっていたのだ。リサが別れるというと暴力を振るって脅迫。ローレンもリサもニックには嫌気が差していた。
プロのギャンブラーのニックは、これからポーカーがあると言って中座。が、その後リサを呼び出してデートをしていた。今度はリサがローレンに電話。それを受けてローレンは、頭痛がすると偽ってパーティを抜け出す。一方、ニックはリサを伴いマンションの自分の部屋へ。が、入るとなぜか電気がつかない。そして待ち伏せていたローレンがニックを射殺する。
その後ローレンが持ってきた電気毛布で死体を暖め死亡時間を偽装。リサは残りローレンはパーティへ戻る。ローレンは、今度は公然とパーティを早引けし、再びニックの部屋へ向かう。鍵がないと管理人のラディックを起こして入れてもらう。その時、ニックの部屋から銃声が聞こえる。二人が部屋に入るとニックの死体が横たわっていた。
警察の見解は物取りの犯行に傾いていた。宝石類がなくなっていたのだ。しかしコロンボは、リビングの冷蔵庫の氷が溶けているのを発見し不審に思う。電気が切れていたのではないか? さらに温度計が22度を指していることに気付く。深夜の気温は12度。半日家にいなかったニックが帰って来たばかりなのに、なぜ22度もあるのか。誰かがいてヒーターを入れていたのではと推理する。
コロンボはローレンから話を聞き、ニックがポーカーをしに行くと言ってパーティを中座したことを知る。が、ポーカーの試合はその日はなかった。そしてローレンもパーティ中、頭痛で引きこもっていた時間があることを突き止める。一方のローレンはリサの存在を隠すためコロンボを誘惑。リサの存在さえ気付かれなければ犯行は立証できないはず。そしてリサはローマから来て日が浅く、ロスではまったく知る者はいない。コロンボはそんな優しいローレンを疑いつつも、徐々に好意を抱くようになっていく。
が、ほどなくして、ニックの電話の通話記録からたどり、ニックに度々電話をかけたあるアパートを調べ上げる。そこには若い女性が一人で住んでいた。彼女こそ、ローレンが必死で隠そうとしていたリサだった ・・・。